【本紹介】生活費はどこまで安く抑えられるのか

お金

いろいろなお金の本に書いてある、経済的自由への第一歩と言えば「生活費を把握し、できる範囲で下げていこう。固定費が特にオススメ。」という話。

そして、生活費の落とし方を調べているときにふと思う、節約ガチ勢はどれくらいまで生活費を落としているんだろうかという疑問。

今回はそんな疑問の一回答として参考になる本をご紹介したいと思います。

なるべく働きたくない人のためのお金の話

こちらの本は、25歳で会社を退職して週2日だけ働く生活にチャレンジした、大原扁理さんの本です。

著者の大原さんは年収100万円以下での隠居生活を6年も続けた、節約の猛者です。

しかも、試行錯誤をしたのは最初の2年だけで、それ以降の生活は十分にハッピーだったと仰っています。

さらに現在は、海外でも隠居ができるのかを実験するために台湾に移住されているそうで、低所得に心が縛られていない奔放な状態であることが窺えます。

本書には、かつて東京で生活していたときのお金の稼ぎ方と使い方に始まり、隠居生活をする中でお金に対する考え方がどう変わっていったかが詳細に記載されています。
(文章量としては後者の方が割合が大きく、節約テクニック本というよりは、お金との向き合い方の方がメインテーマのようです。)

今回は本書の内容を抜粋し、「隠居生活の生活費内訳」「節約生活をするときの心構え」の一部をご紹介したいと思います。

生活費が月7万円でも十分暮らせる!?

著者は年収90万円、月収にすると7万円程度で生活をされていたそうです。

具体的な金額に関しては家賃が約29,500円、食費が10,000円、ライフラインと通信費が15,000円、雑費が5,000円、お小遣いor貯金が10,000とのことでした。

家賃は国分寺の激安ワンルーム、食費は全て自炊で一日300円とのことで、この2項目だけでもかなり衝撃的な内容です。

さらに、暮らしぶりは下記のようなエピソードが書いてあり、やはり、労働しない自由の対価はそれなりに重たい感じです。

  • 冷暖房はつけない。暑い時は水風呂、寒い時は厚着や運動でしのぐ。
  • 1時間でいけるところなら、電車は使わず自転車で行く。
  • 通信は固定回線だけ。携帯はガラケーで月1,000円。
  • 自転車の修理やヘアカットなどの雑事もほとんど自分でやる。

一方で収入面は、介護の仕事が週二日で月70,000~80,000円が安定した収入源で、たまに他のアルバイトもしていたそうです。

この収入額と生活費の一致は偶然というわけではなく、著者は最低限の生活費が定まった後、それに合わせて労働時間を調整したそうです。

稼げるだけ稼いで、その稼ぎに生活レベルを合わせるというありがちなパターンに抗い、労働時間の方を生活費に合わせるというところに、著者の強烈な意志が感じられます。

また、貯金は半年分の生活費を備蓄していたそうで、これも仕事をクビになったときに次のバイトの給料が出るまでの期間から計算して決めていたそうです。

以上が、著者の生活費の内訳と収入事情でした。
著者は、自分の満足感と向き合いながら生活費を極限まで削り、さらに労働時間をも主体的にコントロールしていました。
この労力のかけ方、リスクの取り方は、イヤな仕事に耐えて働くよりも苦しい道のりかもしれません。

節約生活をするときの心構え

前項では、生活費と労働時間を極限まで減らした著者の収支をご紹介しました。

続いては、隠居・節約生活を確立していくときの心構えについて、ご紹介していきます。

一気にやろうとしない

本書を読むと「さすがに著者の生活は無理だなー」という印象を受けますが、実際著者も生活を一気に変えるのはオススメしていません。

著者ですら、生活費7万円&週休5日に至るまでには約2年を要したそうです。
(2年はかなり早いように思いますが)

生活費を減らしてもストレスにならないことを確認し、仕事を減らしてもお金が足りるかどうかを確認し、予想外の出費がないことを確認し・・・
といったことをしないと、逆にストレスが増大する結果になり兼ねません。

自分がどんな生活を目指すのか、最低限必要なものは何なのかを問いながら試行錯誤していくことを著者はオススメしています。

周りを納得させようとしない

著者曰く、自分の生活を変えるときには、他の人の理解を得ようとはしない方が良いそうです。

著者自身も、親を含めた周囲の人から「目的もなく上京するな」とか「いつまでもフラフラするな」とか色々言われてきたそうですが、反論して理解してもらおうとはしなかったそうです。

自分の決断を周囲の忠告に任せていると、生活様式はいつまで経っても変化せず、理想の生活は実現しないと著者は書いています。

ましてや、承認や賞賛は得られようはずもなく、これらとも決別する意志が必要になります。

これは特に、仕事を減らしたり辞めたりするときに覚えておく必要がありそうです。

自分が仕事を辞めるとなれば、周囲のあらゆる人から心配と忠告の言葉が飛んでくるのは想像に難くありません。

仕事が減っても大丈夫なことを自分でしっかり確認し、強い意志と自信をもって決断することが求められそうです。

不運や災難はある程度割り切って諦める

「ケガや病気をしたら」「急にお金が必要になったら」という不安は、普通に生活してても出てくるわけですから、収入を絞ったときに膨れ上がるのはまず間違いありません。

著者曰く、こういった不安に対しては「自分でリスクヘッジできること」と「自分ではどうしようもないこと」の境界を探り、自分で納得することが重要だそうです。

著者の例でいくと「健康に気を遣って生活はするが、それでも重い病気になったら諦める」「災害があっても1週間は食糧がもつようにしているが、それ以上食糧が手に入らなかったら諦める」といった具合です。

これもなかなか感情がついてこない話で、できるだけ稼いでおきたいと思ってしまうのが人情だと思います。

とは言え、究極的には無限のお金でもない限りリスクは消えないので、程度の問題と割り切れないこともないのかもしれません。

収入を求めるあまりに働きすぎて病気になるなんてパターンもあるので、自分なりのバランスを決めておいたほうがよさそうです。

まとめ

以上、超節約生活の内容と、理想の生活を実現するための心構えについてのお話でした。
まとめると以下のような感じです。

  • 生活費は月7万円で、特に家賃3万、食費1万が超安い。
  • 生活の利便性や周囲の人の評価など、生活費や収入の代わりに失うものも多い。
  • 自分の価値観としっかり向き合い、試行錯誤して理想の生活を作り上げていこう。

「週休5日で家計黒字」とだけ聞くと凄まじく羨ましく感じますが、その裏にはマジで労働時間を減らしたいという鋼の意志に基づいた、数年間の生活費&労働時間の削減実験が繰り広げられていました。
個人的には、普通に働くよりも大変なプロセスだと思います。

ここまでストイックにできる方はそうそういないと思いますが、参考にできる情報があれば幸いです。

最後に、本書には今回紹介した話だけでなく「著者はどういう生活を経て隠居したいと思うようになったのか」「理想の生活をつくりあげるための手順」などが、独特の価値観に基づいて書かれています。

実際に生活費を削りたいという方というよりは、著者が隠居生活に至るまでの過程や、著者のお金に対する考え方に興味がある方にオススメの一冊です。

 

それではまた。

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