【本紹介】どれだけお金があれば一生遊んで暮らせるのか

お金
  • とにかく仕事したくない
  • 一生遊んで暮らしたい
  • お金よりも自由な時間がほしい

誰もが一度は考える「一生遊んで暮らしたい」

なんとなく無理そうなのはわかるけれど実際いくらお金があればいいのか、そして本当に労働収入がなくなっても大丈夫なのかといったところが分かる本をご紹介したいと思います。

FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

こちらの本は、31歳でミリオネアになり早期退職を実現したクリスティー・シェンさんが書かれた本で、労働収入に頼らずに生活費を賄えるようになるまでの道筋が書かれています。

著者のクリスティー・シェンさんは、毎日の食費にも困るような貧困家庭に生まれ、その反動でお金に執着するようになり、そしてお金を増やすことに猛烈に取り組むようになったそうです。

私の家族の世帯年収は600元、つまり161ドルでした。1日に換算するとわずか 44 セント です。父、母、そして私の3人は、米国人の平均日収の1パーセント以下の収入で生活しなけれ ばならなかったのです。

クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド . ダイヤモンド社.

本書には、筆者が貧乏だった時代からいかにお金を貯めてきたか、そして退職後のお財布事情はどうなっているのか、ということがかなり事細かに書かれています。

本書を読めば、「お金に困らずに退職したいけど、どうすればいいか分からない」なんてことは言えなくなるでしょう。実践できるかは別のお話ですが。

今回は本書の内容をいくつか抜粋し、一生遊んで暮らすためにはとりあえずいくら必要なのかを考えていきたいと思います。

一生遊んで暮らすためには、いくら貯めておけばいいのか?

生活費の25年分が目安

本書には、早期退職できる最低ラインの目安は生活費の25年分の資産と書かれています。

この25年分という数字は、トリニティ大学の経済理論の論文を基にした「4%ルール」からきています。

上記の論文では、「資産を全部株式と債券に変えて、毎年そこから生活費分だけ現金化して使っていくと、何年後に資産がなくなるか?」ということを、過去何十年もの株式と債券の価格の推移記録を使ってシミュレーションしてみたそうです。

で、シミュレーションの結果分かったことが「資産の4%を現金化して、それで1年分の生活費を賄えれば、95%の確率で30年は資産が底をつかない。」という結果でした。

つまり、生活費の25年分を用意し、いい感じに(※)株式と債券に変換すれば、30年はかなり高確率で遊んで暮らせるし、それ以降もまあまあ高い確率で遊んで暮らせるということになります。
(※)いい感じって具体的にどんな感じなのか気になる方は、本書などでお調べください。

しかし、95%という数字がいかに信用できないかは、RO・FE・CoCなどなど、数多の場面で身に染みて理解しているかと思います。

本書では、この5%を踏んでしまったときのための対策もバッチリ記載されています。

生活費の30年分あればけっこう安心

前段落では「生活費の25年分の資産があれば95%の確率で30年遊んで暮らせる」という話でしたが、残りの5%を踏むというのは具体的にどういうケースなのかも、本書にはちゃんと記載されています。

25年分の資産が底を尽きるのは、早期退職の直後に不景気になり、資産価格が激減してしまうというパターンが来たときです。

最初に不景気が来た場合、その後に好景気がやってきても、資産価格の回復が間に合わなくなる場合があり、資産が尽きてしまうそうです。

そしてもちろん未来の景気は誰にも分からないので、結局この戦法は運ゲーになってしまいます。

そこで、本書が不景気対策に提案しているのが、生活費5年分の現金をさらに余計に持っておくこと。名付けて「現金クッション」です。

筆者曰く、過去の不景気は長くても大体5年くらいで落ち着いていて、その間を資産を売らないで済むようにすることで、よほどのことがない限り資産を維持できるということでした。

生活費の25年分を貯めるのに何年かかるのか?

生活費の25年分と聞くだけで、もうなんとなく無理な感はありますが、実際のところ何年かければこの金額に届くのでしょうか。

本書では、下のようなグラフで25年分貯まるまでの年数が表されています。

重要なのが横軸の 「貯蓄÷収入 = 貯蓄率」の概念で、収入のうちの何%を投資に回しているかという数字になります。

分かり易いポイントを例として見ると、毎年収入の半分を貯金すれば貯蓄率は50%になります。
そしてこの場合は1年で1年分の生活費が貯まるので25年で目標達成ということになり、この25年が縦軸の必要年数になります。

そして、退職後は4%の利回りをアテにするわけなので、早期退職前から同じように資産運用をしているとすると、貯蓄率40%くらいでも25年で目標に届きます。

収入の4~5割を貯蓄に回して20年だが25年ということで、この目標額がかなり苦難の道だということが具体的な数字として見えました。つらい。

さらにもうひとつ重要なこととして、いわゆる普通の定年退職をしたい場合ですら、縦軸を40年で見ると収入の20%は投資に回さないと間に合わない計算になります。

退職金や年金があるのでそこまでシビアではなさそうですが、別に早期退職なんてしなくてもいいと考えている方も、意識して蓄財した方が良いかもしれません。

まとめ

以上、早期退職するにはいくら必要なのかを調べてみました。
まとめると以下のような感じになります。

  • 生活費の25年分を資産運用に回せれば、そこそこ高確率で早期退職できる
  • 生活費25年分の資産に加えて、生活費5年分の現金があれば、更に安心して早期退職できる
  • 収入の半分を資産運用に回せば、大体20年くらいで生活費25年分に届く

かなり厳しい道のりであることがハッキリと数字で分かってしましたが、働かずに生活していくことが到達点なのであれば、条件が厳しいのも止む無しといったところでしょうか。

この事実を受けて、それでも本気で早期退職を目指すのか、あるいは長く仕事と付き合って行く前提で働き方を工夫していくのか、人生計画の参考にしていただければ幸いです。

最後に、本書には今回紹介した話だけでなく「人生の満足度をキープしつつ出費を削る方法」「退職後の資産運用方法と不景気対策」「もっと早く退職するための奇策」など、蓄財と退職後の資産運用について非常に事細かに書かれています。

早期退職を目指す人はもちろん、そうでなくとも今後のお金の使い方を考えたいという方にもオススメの一冊です。

それではまた。

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